今日も明日もいつも必ず、
誰かの誕生日であり
誰かの結婚記念日であり
誰かの記念日です。
そんな誰にでもある「記念日」を「もっと大切に」できたら、
当たり前の日々が「より一層大切なもの」に。
この日常は当たり前じゃない。
そんな想いから「ハレる日」が生まれました。
夫婦で「ハレる日」をスタートした私たちですが、
オープンに至るまでは様々な出来事がありました。
家柄や女性の生き方などのしきたりが多い中、いがみ合う親戚の姿を見て、家の難しさを幼い頃から感じていました。
大人になり、普通の幸せな生活を目指して一度結婚してはみたものの、
その生活では不安・怒り・悲しみなどマイナスな感情を持つことが多くありました。
ある日、まだ1歳になったばかりの娘を抱えながら、当時の旦那に土下座しながら謝っている時、
「わたしはなにしているんだろう・・。」とふと冷静になったんです。
そこからは、とりあえずの荷物を持って家出。
険悪ムードな話し合いや長期間に続いた調停を経て、慰謝料や財産分与なしという条件の元、離婚が成立しました。
こうやって書くと私だけが被害者のように見えますが、今思えばきっと私ももっと上手く立ち回れたのだと思います。
娘の気持ちを思うと複雑なところもありますが、今は良かったと思っています。
離婚が成立してからも、保育園や休日に遊びに行く公園では、離婚を我慢すれば良かったのかな。と
シングルマザーである負い目を感じておりました。
幸い保育園への送迎を両親がしてくれていたこともあり、仕事に就くことができましたが、
寂しさからか娘は保育園から帰ると、私の洋服を抱きしめて遊んでいる話を両親から聞いて、
何度も娘に謝ったこともあります。
そんな中、今の主人と知り合いました。
私の中での再婚とは「娘に物心がつく前」か、
「成人してからしか考えられない」と思っていました。
今の主人と恋愛、そして結婚を意識するようになってからは、
毎日のメール、そして手紙のやり取りをしていました。
少しでも意識に違いが生まれないように、趣味、思考、夢、子どもへの考え方、過去など、
ありとあらゆる話しをしてから、娘との初めての対面の日を迎えました。
主人にとっては、いまだに日付も場所も初めて会った娘の表情も覚えているそうです。
それは、初めて娘と今の主人が会った日。
幸いなことに、当時人見知りだった娘がすぐに主人に慣れて、手をつないで歩くようになりました。
「とおるくん♡」と呼んで、一緒に遊ぶ日を心待ちにしてくれるようになりました。
私たちのサービス ふたりのハレる日 には必ず手紙を取り入れているのはこの経験からです。
メールや言葉でなどで気持ちを伝えるのも素敵なことだと思うのですが、
手で書き、目で見ることでより相手を想い、苦手であれば苦手であるほど悩んで相手のために書く手紙は、
何よりも気持ちのこもった贈り物だと思うのです。
次第に会う時には必ず娘も一緒に3人で出かけるようになり、両親に心配をかけぬようにと、
私の実家にも忙しい仕事の合間に頻繁に通ってくれました。
主人の両親・親戚も温かく娘を迎え入れてくださり、過保護なほど優しく迎えていただきました。
▶ 結婚と約束(2018 抱えているもの)
そして何度も確認を重ね、娘の生活も落ち着き、人見知りだった娘が活発になり始めたころ、
正式に養子縁組と入籍を済ませ、想い出の塩釜神社で神前挙式を、そして親戚・友人を招いての人前式を挙げました。
実は結婚後にも、相手方より娘との面会交流などについて調停を起こされているのですが、
すべて主人も対応してくれて、相手方との対話も円滑に進むこととなりました。
結婚前から続けている手紙交換は今でも定期的に続けています。
毎年の結婚記念日には娘との出会いを大切にするため、とことん娘を甘やかす日にしています。
▶ 家族への想いと脱サラ(2023 手紙でつながった軌跡)
どんなに結婚時に約束しても、日々状況は変わっていきます。
娘も成長していきます。息子も生まれ家族の状況も変化しています。
であれば、約束もアップデートする必要があると思うのです。
主人は、日々残業の多い仕事をしていました。
しかし、結婚時に約束した家族、娘や子どもたちとの時間を取ることが難しくなってきたこと、
日々の疲れ、今後の転勤など不安が多くなってきました。
そんな時、地域おこし協力隊の募集を見つけます。
自分たちの経験や想いを生かした家族や夫婦のための事業を、家族で移住し再スタートできないかと思うようになりました。
離婚や調停、再婚を経験した今、夫婦であること、家族であり続けられることが当たり前でないということを感じています。
人間だれしも不満はあります。ため続ければ爆発します。
そうならないためにも、結婚式のように想いを新たにし日頃の感謝を伝える日があったらいいのではと考え、
この「ハレる日」を始めました。
ちいさなふしぎの「ハレる日」では
大切なパートナー・家族・友達・そして自分が
明日も気持ちよく笑えるようにと考えました。
” 特別な衣装を着て写真をとること ”
” 普段思っていることを素直に伝えること ”
” 普段言えない感謝を言葉にして伝えること ”
” 過去を知り、思い出し未来を想像すること ”
→ これらをすべての想いを詰め込んだ企画です。 ←
昨今、地震やコロナなど不安定な情勢が続いています。
そんな中だからこそ、当たり前でない今の生活を大切にし、
明日への笑顔に繋げてもらえるきっかけになりたいな
と願っています。